ウェネバー人材
サクセス転職ストーリー
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vol 1 ニコラス・マックミキングさんの場合

オーストラリア出身のニコラスさんは新世界大厦の18階にあるコクヨ貿易の事務所で、プロジェクトマネージャーとして忙しい日々を送っている。  
ニコラスさんは中学生の時から日本語を勉強し、母国の大学でも日本語を専攻。在学中にも千葉大学へ1年間の留学経験があり、卒業後の四年間を日本にある外資系銀行で過ごした知日派だ。そんな彼が、さらなるキャリアップとして北京に留学したのは昨年のことである。1年間の語学留学を経て、仕事探しをはじめた彼は、パソナ上海(保聖那人材服務(上海)有限会司)上海が今年六月に北京で開催した登録会に参加した。

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左から:パソナ上海(保聖那人材服務(上海)有限会司) 橋本哲哉さん、国誉貿易ニコラスさん、小原副総経理

そのとき面接を担当したパソナ上海(保聖那人材服務(上海)有限会司)の橋本さんによるニコラスさんへの評価は高かった。英・日・中の三カ国語を操る語学力はもちろん、しっかりとした職歴。日本流の礼儀もわきまえ、コミュニケーション能力も高い。以前コクヨ上海から、欧米人で営業経験のある人材の紹介打診を受けていた橋本さんはニコラスさんを紹介したいと思った。だが、ニコラスさんはすでに、北京で別ルートによる二つの仕事の紹介を受けていた。
「二つの仕事は住み慣れはじめた大好きな北京での仕事でした。それともうひとつがパソナ上海(保聖那人材服務(上海)有限会司)さんから紹介された今の仕事です。勤務地は上海ですが、コクヨは日本にいた頃から知っていたブランドですし、日本語も生かせる。チャンスを逃すまいと新境地に飛び込みました」とニコラスさんは流暢な日本語で入社動機を語る。

おりしもコクヨは今までの日系企業中心の営業から、次のフェーズとして欧米企業へも顧客ターゲットを広げようとしていた。管理部門の責任者である小原副総経理は面接時の印象と採用動機をこう語る。
「中国でのオフィス家具マーケットは未成熟なので経験は問いません。それ以上にやる気やひたむきさを基準に面接します。ゼロから欧米企業へアプローチをかけていくために、彼の存在は非常に魅力的に見えました」

コクヨはさっそく五名からなる欧米系担当課を設立し、ニコラスさんはその中心的役割を与えられた。小原副総経理はこの人事について「欧米系企業は日系企業と文化が違いますし、コクヨブランドも通じません。そのギャップを埋めながら仕事を進めるにはニックのように欧米流の考え方と日本の文化に精通していることが好ましい」と説明する。
コクヨは日系企業向けにはオフィス選びから空間の配置、オフィス家具や用品のセレクションなどを含む最適なオフィス空間のサポートを主力業務としているが、欧米企業へはデザインや機能の優れたハイエンド商品を販売展開していくというまったく異なったアプローチを取っていく考えだ。

小原副総経理は「ニックには目先の売上げではなく異国の地で欧米系企業をどう攻略するか、そのモデルをこの上海で創って欲しい。成功すれば、今後そのモデルを他のアジア諸国などでも展開していきたい」と期待を語る。ニコラスさんはその期待に応えて「そのモデルを上海で完成させて、次は北京で展開したい」と意気込む。
これから“コクヨ”ブランドが欧米企業に浸透する過程で、ニコラスさんもますます成長していきそうだ。

vol 2 劉群さんの場合
経験活かし経営合理化・事業拡大に貢献
「入社して2年強、みんなの力で工場の生産量は50%アップ、会社は成長を続けている」と胸を張るのは劉群さん。高級カジュアルなど衣料品を扱う日系の上海新蝶田中服飾有限公司で、常務副総経理兼工場長を務める。
高校卒業後、文革のため進学を断念、燃料会社に会計士として6年勤務。その間日本留学の経験があるお父様の影響もあり、日本語の独学を開始。中日国交正常化の2年後、1974年に上海ラジオが日本語放送をスタートし、ラジオに耳を当てるように聞き入った。日本語への熱意は衰えず、退職後上海対外貿易大学日本語科に通い、商業学校で日本語の教鞭をとる。83年より上海外語大学日本語科で勉強し、2年間の日本留学を果たす。
右から上海新蝶田中服飾有限公司の李総経理と劉さん、フォーカス・ヒューマンリソース・コンサルティングの盛総経理と塩谷副総経理

帰国後は日系繊維会社で8年間、通訳兼貿易を担当。次に「工場の現場を勉強したい」と、日系服飾会社で上海事務所長として工場、事務所の管理を6年間務めるも倒産。常州の服飾会社に副総経理として抜てきされるが、上海が恋しくなり2年で戻る。そんな折、フォーカス・ヒューマンリソース・コンサルティングの盛建平総経理より声が掛かる。フォーカスのポリシーは「即戦力の能力ある人材をヘッドハンティングに近い形で紹介する」(塩谷新副総経理)で、盛総経理と塩谷副総経理で手がけた転職は成功率95%。上海新蝶田中服飾有限公司への人材を探していた盛総経理は、劉さんを「このひとしかいない」と直感。若い人材に固執した同社だったが、「今必要な人材をコンサルすると劉さん以外にあり得ない」との強い推薦に採用を決めた。
同社の李朝暉総経理は「生産は強かったが、経営面が不足していた。経験豊かな劉さんの採用は的確だった」と振り返る。劉さんの活躍もあり、会社は経営合理化と事業規模拡大に成功、新工場建設も決まった。次の課題は完全な現地化と若手育成。劉さんは「李総経理と2人で成功させたい」と目を輝かせる。塩谷副総経理も「(人材が貢献し)会社が成長して本当にうれしい。これからもコンサル、人材面でバックアップする」と語っている。

vol 3 沢田真央さんの場合
顧客重視の細やかな対応で戦力に
「営業の仕事を任せてもらえるので、やり甲斐がある」と嬉しそうに話すのは沢田真央さん。ソフトプレス加工を手がける千代達電子製造(蘇州)有限公司の営業部で、新規開発課の課長を務める。  
短大卒業後、1997年から1年間上海に留学してHSK六級を取得。帰国して東京のコンサルティング会社で立地開発職などに就いていた折、中国関係のサイトで偶然、人材の募集をみつけ履歴書を送った。「特に中国での転職にこだわっていたわけではなかった」が、行動力はある。蘇州まで面接に行った。  
沢田さんを同社へ紹介した上海霓索(NISSO)人力資源服務有限公司の嵯峨野光子さんは「実は大勢の方にご応募頂いたが、お1人お1人と面談させて頂く中で、沢田さんの経験と人間性が応募職種にピッタリだと思い、熱烈に推薦した」と明かす。  
右から上海霓索(NISSO)人力資源服務有限公司の嵯峨野光子さん、千代達電子製造(蘇州)有限公司の沢田真央さんと八木隆夫総経理

千代達電子製造9蘇州)の八木隆夫・董事、総経理は「やる気のある方だと思った。日本で就職経験があることも重視した。それにNISSOさんから紹介いただく方は安心できる」と採用を決めた。千代達電子製造中国グループは、93年の香港拠点開設を皮切りに中国各地で事業を展開。蘇州は01年に操業を開始し、現在、約500人が働いている。
同社が手がけるソフトプレス加工では、顧客から使う材料と加工する形を指定されていることも多く、同じものは一つもない。だからこそ細かい管理とコスト低減提案が必要とされる。その点、「彼女は小回りがきくので、お客様からも喜んでいただける。また、夕方に電話がかかってきて翌朝欲しいと言われるような短納期が求められる仕事にも、残業して対応する。責任感があり顧客のペースで仕事をしてくれるので、非常にありがたい」と八木総経理は顔をほころばせる。
今後、同社は華東地区内の営業エリアを拡大する方針で、また、日系企業のみならず韓国、台湾地区企業からの受注も目指している。沢田さんも「中国に来て2年3カ月。今後もこちらの会社にお世話になって、新規の顧客開拓をやっていきたい」と希望を語る。

vol 4 阿部美保さんの場合
中国と日本の架け橋になりたい
「中日の架け橋になりたい」――真っ直ぐな瞳で語る阿部美保さんは、今年2月からその夢の第一歩を上海で踏み出した。  
日本の大学では考古学を専攻。「考古学への関心と、第二外国語で中国語を学んだことがきっかけ」で中国への関心を深め、昨年四月に江蘇省鎮江へ留学した。中国人の先生や友達と交流する過程で、「留学生はその国の代表。 私も中国と日本の間に立って何かできないか」と考え、中国での就職を決意した。  
右からNC network China の中村和彦総経理、阿部美保さん、俞婕副総 経理、上海ヒューマンの平松展行総経理

昨年九月より就職活動をはじめた。しかし、「新卒者を採用する会社は少ない。簡単にはいかない」と厳しさを知った。今年一月に上海で就職活動するなか、人材紹介会社の上海ヒューマンの門を叩いた。「数社面接を経験したが、自分をアピールできない。ヒューマンに面接でのマナーを指導してくれる『マナー研修制度』があることを知り、すがるような気持ち」だった。ところが、平松展行総経理の阿部さんの第一印象は厳しい。「まじめさ、内に秘めるパワーはあるようだが、それをアピールする能力がない。これでは面接は上手く行かない」(平松氏)。しかし、その印象も、次の週に「もう一回、個別指導をお願いします」と阿部さんが同社を訪れたことで変わった。「服装、お化粧も前回に比べしっかりしていた。素直な吸収力のある人材ではないか」。平松氏は、中国に進出している製造業の日系企業に調達先のマッチングと拡販をサービスするNCネットワークチャイナに推薦することにした。
阿部さんの面接は平松氏も同席して行われた。NCネットワークチャイナの決断は速かった。「その場で採用が決まり、すぐに彼女の部屋探しがはじまった。その決断力、スピードに驚いた」(平松氏)という。同社の俞婕副総経理は、阿部さんの「若さ、柔軟性、人の話をしっかり聞けるまじめさ」を買った。
今、阿部さんは顧客企業へ悩みをヒアリングする仕事を任される。将来は、「新しい企画を立てられる人材に」(俞氏)と期待されている。「中日の架け橋の仕事に就け、本当に幸運。たくさんのことを勉強して、活躍して行きたい」と阿部さんは語っている。

vol 5 杉本幸穂さんの場合
上海で新しいことにチャレンジしたい!
「新しいことにチャレンジしたい!」と、杉本幸穂さんは2004年秋に上海へ渡った。10カ月の語学留学を経て、エリス・コンサルティングに就職、忙しい毎日を送る。  
日本の大学ではマーケティングを学び、アパレル関係に就職。会社は上海の工場と取引しており、出張の機会があった。「働いているひとたちにエネルギーを感じた。街の活気と未整備な雑然とした雰囲気も好き」だった。その後、新天地での就職を決意し、上海へ…。  
エリス・コンサルティングの杉本さん

エリス・コンサルティングへ杉本さんを紹介したのは、人材紹介会社・上海SOKAである。「(上海SOKAは)進行状況など不安な点を問い合わせると、誠意を持って返事をしてくれた。しっかり調べて丁寧に答えているのが伝わってきた」と杉本さんはその印象を語る。
一方、彼女のカウンセリングを担当した同社の石黒裕美氏は、「大卒、社会人経験、語学取得の三条件が揃い、就職先を見つけるのは難しくない。ただキャリアアップとキャリアチェンジを同時に希望されていたので、慎重な絞り込みが必要だった」と話す。
「アパレル業界での経験が活かせ、かつまったく新しい業界」と、杉本さんに折り紙つきで推薦されたエリス・コンサルティングは、日系企業にサービス提供する、アパレルと食品業界に秀でたコンサルタント会社だ。同社の立花聡総経理は、杉本さんの採用理由を「中国でやって行こうという意気込みを感じた。経験はないが、それを補う意欲を買った」と話す。
一方、人事担当の近藤千園取締役は、「前職での経験もポイントだった。上海SOKAはどんな人が欲しいか分かるまで根気強くこちらの話を聞き、適任を紹介する。自然とSOKAからの紹介された日本人スタッフが多くなっている」と言う。
杉本さんは現在、日常業務と併せて、信用調査を勉強中。「コンサルの仕事は、正しい情報、間違った情報の見極めが難しい。お客様のニーズに併せて臨機応変に対応できるコンサルタントになりたい」と目標を定めている。

vol 6 坪井元さん 一万田会美さんの場合
営業職として活躍して行きたい
東京でコールセンターのクレーム処理を務めていた坪井元さんは、2004年2月、語学留学のため上海に渡った。その半年後、九州福岡の総合商社に勤務する一万田会美さんも、やはり中国語学習のため日本を発った。ふたりは現在、上海の新莱通(上海)国際貿易有限公司で営業職として活躍する。  
語学留学の理由を坪井さんは、「成長を続ける中国経済に惹かれた。営業マンとして、そこで働きたいと思った」という。また、一万田さんは昔から香港映画に親しみ、大学では中国文学を専攻。就職した商社では、中国との輸出入業務に関わった。「私もとにかく中国で営業がしたかった」と話す。
右から新莱通(上海)国際貿易有限公司の一万田さん、坪井さん、Good Jobの片田江さん
新莱通(上海)国際貿易有限公司は、日本ライトン社の孫会社。中国華北・華東地区で、LEDやダイオードの販売を中心に、貿易業務、委託加工も行っている。ふたりを同社に橋渡ししたのが、人材紹介会社グッドジョブだ。同社の片田江ふみさんは、新莱通(上海)国際貿易有限公司が設立されてすぐに坪井さんを、その数カ月後に一万田さんを紹介した。立ち上がりという重要な時期だったが、「自信を持ってふたりをお勧めした。坪井さんは人当たりのやわらかさと、クレーム処理という忍耐力のいる仕事を続けた粘り強さを、一万田さんは『営業をやりたい』という強い思いと積極性が評価され、採用となった」と話す。
坪井さんは友達から評判を聞き、グッドジョブ一社に絞って就職活動した。「『対応がしっかりしている』と聞いていたが、その通りだった。常に状況を知らせてくれ、安心して仕事探しができた」。一万田さんも「複数の紹介会社に登録したが、グッドジョブは常に連絡を絶つことなく、適切なアドバイスをしてくれた」と評価している。  
ふたりは今、別の部署で異なる業務を任されるが、目標は一緒―――「早く営業職として独り立ちする」。新しいことを吸収する忙しい毎日を送る坪井さんと一万田さん。その活き活きとした立ち振る舞いに、日々の充実振りがうかがえる。
vol 7 周璟艶さん顧漪さんの場合
色々なお客様との出会いが楽しい
周璟艶さんと顧さんは、この春よりブライダルジュエリー専門店Jewelry Studio=J/Q(傑品首飾(上海)有限公司)で働いている。上海・豫園側の福佑路にある同店は「中国で、日本の高水準のジュエリーと顧客満足度の高いサービスを提供したい」(邱衛青総経理)と、日本のジュエリー製造会社が2004年に開店。中国にはなかったブライダルに特化したスタイルが受け、売上を伸ばしてきた。四月からは日本で開発された新素材のプラチナ・J/QPt950を前面に、プラチナ・ブライダルジュエリー専門店にリニューアルする。    
右から傑品首飾(上海)有限公司の邱衛青総経理、周璟艶さん、顧漪さん、上海浦菜科人力資源有限公司の李凡さん、柳涛さん
同店の経営をサポートするのが、日系コンサルティング会社・浦莱科咨(上海)有限公司だ。前述のふたりを同店に紹介したのは、そのグループ会社の上海浦莱科人力資源有限公司である。コンサルティングから集団的採用、研修、人事制度など、経営に関する総合ソリューションを提供する同グループを、「意思疎通が速い。人材紹介は事前にしっかりとコンサルするのでヒット率が高い」と邱総経理は評価する。  
今回の人材紹介について、上海浦莱科人力資源有限公司の李凡さんは「(同店は)新たなフェーズを向かえ、顧客に高い満足度を与える販売員を求めていた。邱総経理からは『明るくまじめで、チャレンジ精神がある』という要望があった。そこで、販売員経験があり、ジュエリーに興味を持つ周さんと、ジュエリー専門学校出身の顧さんを推薦した」という。
入社してからまだ日が浅い周さんと顧さんだが、仕事にはすっかり馴染んだ様子。「お客様が2、3回お店に足を運び、勧めた商品を購入してくれた時が一番うれしい」(周さん)、「学校で勉強した知識を活かせ、やりがいを感じる。毎日、色々な方と触れ合えるのも楽しい」(顧さん)と、ふたりとも笑顔だ。邱総経理は、「上海に10店舗出店するのが目標。上海浦莱科人力資源有限公司には、これからも総合的なバックアップを期待している」と話している。
vol 8 毛塚喜裕さん(29歳)の場合
責任のある仕事にやりがい感じる
「今は責任ある仕事を任され、すごくやりがいがある」と語るのは、双日(上海)有限公司に勤める毛塚喜裕さんだ。
大学中退後、専門学校で簿記を勉強。大手家電量販店の経理部に勤務したが、「毎日、同じ作業の繰り返し。仕事をしている実感がなかった」。そんな折、父親が中国に工場を建設し、工場見学のため上海を訪れた。そこで活気に溢れる街の雰囲気に惚れ込み、上海で働くことを決意する。
双日(上海)有限公司の毛塚喜裕さん(左)、青木宣良部長
二年後、工場を後にした毛塚さんは職探しのため、友人から評判を聞いていた人材紹介会社ゲインフルに登録した。製造業の会社に紹介を受け、勤務した後、日本に一旦帰国。しかし、「自分はまだ中国で何も成し遂げていない」と再び上海に戻る。
二度目の就職活動も「就職活動中にたくさん情報をくれ、細かい質問にも丁寧に答える。求職者の立場に立って、親身になってアドバイスしてくれるから」とゲインフルの門を叩いた。「当社は『スピード』『細かいコンサル』『的確』の三つが武器。毛塚さんと密な連絡を続けていたことが、今回の〝サクセス〞に繋がった」と同社の柴田季香さんは振り返る。
双日(上海)有限公司の親会社は、ニチメンと日商岩井が合併した総合商社双日グループだ。一九六一年、中日友好商社第一号に承認されて以来、中国で広くビジネス展開してきた。現在は、合成樹脂を中心に扱う。毛塚さんが籍を置く合成樹脂部の青木宣良部長は、「(毛塚さんは)営業サポートのほか、入出金の管理業務でも活躍している。これから中国人サプライヤーとの交渉にも力を発揮して欲しい」と話す。入社後、半年を迎える毛塚さん。社内からの期待も大きいなか、「今まで毎日忙しく、目の前の仕事をこなすのに精一杯だったが、これからは新しい仕事にもチャレンジして行きたい」と前向きに語っている。
vol 9 杉本亜希さん(36歳)の場合
「入郷随俗」、私もやってみよう!
「日本人は私だけの職場ですが、毎日楽しく働いている」と話すのは、雷誉(上海)包装制品有限公司に勤める杉本亜希さん。  
杉本さんは、大阪の貿易商社に勤めた後、中国人男性と結婚、二〇〇〇年に夫と子どもの三人で上海に渡った。二人目を儲け、六年間、上海で子育てに専念。その間、子どもの同級生の母親に「なんで働かないの? 日本人なら色々と仕事があるでしょ?」と機会があるごとに問われた。「中国では女性も仕事を持つのが当たり前。『入郷随俗』(郷に入らば郷に従え)、ならば私もやってみよう!」(杉本さん)と再就職を決心した。  
右から雷誉(上海)包装制品有限公司
http://www.leiyu.com.cn)の 王必雷総経理、杉本亜希さん、リード・エスの今宮徳洋部長
就職活動では、リード・エスに登録。二社面接した後、雷誉(上海)包装制品有限公司に就職した。リード・エスの今宮徳洋部長は、「中国語が達者で、現地に地に足を着けて生活されている。中日間の〝架け橋〞を求めていた雷誉(上海)包装制品有限公司にぴったりの人材だった」と話す。  
雷誉(上海)包装制品有限公司は主に日系企業に向けに、工場の生産ラインや輸送の際に活用する工業用プラスチックトレイを生産している。同社の王必雷総経理は「当社の製品は『高品質』『スピード』が好評を博し、華東地区では絶大のシェアを誇っている。今秋には北京に子会社を設立予定だ。  
杉本さんは、中国人営業マンのアシスタントとして活躍している。中日の『言葉の壁』をカバーする、なくてはならない存在だ」と述べる。  
「素晴らしい人材を紹介してくれたリード・エスには感謝している」と満足顔の王総経理に、杉本さんも「貿易商社での経験が今役立っている。会社からとても大事にして貰い、働きやすい職場です」と笑顔で応える。専業主婦から再就職の道を選んだ杉本さん。子育てとともに、もうひとつ別の生きがいを見つけたのかもしれない。